「剣道を始めたい!」そうは思っていても、どうやって始めれば良いのか分からないという方は多いと思います。
今回はそんな「社会人から始める剣道」について、始める場所から剣道着・防具の選び方などご紹介したいと思います。
|大人から始める剣道
剣道を社会人から初心者として始めることは一見敷居が高そうで敬遠されがちです。
しかし、実際のところ剣道を始めることによって得られることは数多くあります。
日本の伝統文化である剣道は、礼儀作法を重んじ、日本人として大切な心構えを教えてくれます。
また空手や柔道といった他の武道と比べ、直接的身体接触が少ない分、安全性が高く、ケガをしにくいのも剣道の特徴であるといえます。
剣道は「生涯剣道」という言葉があるほど、何歳になっても行うことができるスポーツです。
剣道は正しくすれば防具が身を守ってくれますし、体に過剰な負担をかける事もありません。
その一方で、体はしっかり動かせる上、姿勢もよくなります。
|剣道を始める場所を探そう!
剣道を始めようと思い立ったら、一番最初にするこは「場所探し」です。
自分が住んでいる近くの地域、もしくは仕事帰りに寄りやすい地域で剣道をやっている道場、剣道クラブを探しましょう。
いくつか稽古できそうな場所が見つかれば、実際に行ってみて雰囲気を感じてみましょう。
参考記事:【生涯剣道の裾野を広げる】大人(社会人)向け剣道教室ケンプラ 代表佐藤翔太
自分のほかに社会人の方がいれば、あなたもきっとそこで剣道を始めることができます。
一般に剣道道場では、「少年部」(=子供向け稽古)と「一般・青年部」(=社会人向け稽古)が分かれていることがほとんどです。
曜日や時間帯が異なることも多いので、必ず稽古スケジュールのチェックをしましょう。
また子供指導主体の道場だと、どうしても先生も子供への指導偏重になってしまい、社会人の方が満足に稽古することができません。
社会人の方に対し門戸が広く、初心者でも続けることができるかにも気を付けて場所選びをしましょう。
剣道を初心者からうまくなっていくために大切なのは続けることです。
稽古環境が自分に合っていないと、剣道を楽しめませんし続け流ことができません。
自分に合った仲間と指導者が、きちんといる場所を選びましょう。
|社会人からの剣道具の選び方
稽古する場所が見つかったら早速剣道具を揃えていきましょう。
剣道具を購入するのには大きく2パターンに分けられます。
武道具屋に行って選ぶ
稽古場の人に聞いたりすれば、オススメの近場の武道具屋さんを紹介してもらえると思います。
また道場によっては、提携の武道具店があるケースも存在します。
そういった店舗の方と話し合い、自分と合った剣道具を購入しましょう。
通販で選ぶ
インターネット通販で買う場合にはきちんとサイズ、価格、用途に合わせて買うようにしましょう。
実際に手に取って購入するわけではないので思ったものと違う…ということもあるのできちんと調べてから買うようにしましょう。
また品質が高いものが、安く売られていたりする利点もあります。
参考記事:【剣道具(防具)のおすすめ通販サイト10選】
|道衣・袴の選び方
道衣と袴には主に二つに分類できます。
稽古用
主に洗いやすさ、消臭効果、速乾性に重点をおいて選びます。
道衣なら昨今ジャージ素材のものが出回っています。
袴の場合はナイロン、テトロン素材のものがあります。
ともに通気性と速乾性が高く、汗がすぐ乾くようになっています。
価格も安めのものからあり、4,000円から1万円程度のものが多い印象です。
参考記事:最新!「ジャージ剣道着」(ジャージ道衣・テトロン袴)について
【VIXIA】軽量爽快ジャージ道衣
・上製ジャージ剣道着「VIXIA」
・超軽量
・高級フォルム
・形状記憶
・速乾
特殊伸縮繊維を「Hi-cool」使用し、従来品よりも約25%の軽量化を実現しています。
背継仕立て、自然藍染に近い発色、刺子調生地により、ジャージ道衣でありながら見た目には綿道衣と変わらない高級感があります。
稽古にも試合にも使用できるレベルです。独自素材と仕立てにより、ジャージ道衣ならではの速乾性を持ちながら、洗濯しても型崩れを起こしにくい道衣です。
【VIXIA】軽量上製テトロン袴(18号〜28号)
・上製テトロン袴「VIXIA」
・超軽量
・高級フォルム
・Wステッチ形状記憶
・速乾
従来のテトロン袴と比較し、約35%の軽量化を実現しています。
特殊伸縮繊維を「Hi-cool」使用し、履くというより纏うような着心地です。
ステッチや素材により、常にスラッとした形状を維持します。
これにより、見た目には綿道衣に近い高級感があります。
稽古にも試合にも使用できるレベルです。
試合・昇段審査用
試合・審査用の剣道着は、見栄えの良さに重点をおいて選ぶようにしましょう。
綿道衣と綿袴は、それぞれ1着ずつ持っておくのが良いでしょう。
また藍染の綿素材剣道着は、経年により色が落ちてきてしまいます。
なるべく色落ちしにくいものを選び、価格帯が少し高めでも良質なのものを選ぶようにしましょう。
価格帯としては、道衣・袴共に1万円から2万円程度というところでしょう。
参考記事:【武州一】武州正藍染最高位ブランド
【剣道着(道衣・袴)の選び方】
|竹刀の選び方
竹刀には、重さや長さといった規定が存在します。
大人用の竹刀は、すべて39(さんく・さぶく =3尺9寸)という規定になっています。
同じ39の竹刀であっても、男女で長さや重さの規定が変わりますので、選ぶ際には注意しましょう。
初心者の方に知ってほしいのは、「竹刀は消耗品である」ということです。
竹刀に使用しているのは乾燥した竹ですので、打突によって破損する(=割れる)ことが多々あります。
気温や湿度によって破損しやすさも異なりますので、常に数本のスペアを所持しておくのが良いでしょう。
割れた竹刀の破片が面の中に入り目に入ったりすると、最悪の場合失明も起こりえます。
このような事態を避けるためにも、竹刀のチェックは稽古中であってもこまめに行うようにしましょう。
このような観点から、竹刀はあらかじめまとめ買いをしておくことをお勧めします。
5本や10本セットで購入すれば、お得に入手することができますので、そのような複数本セットを活用するのも良いでしょう。
参考記事:【竹刀特集|選び方とおすすめ商品】
竹刀・木刀について【各部位の名称と役割】
「鍛錬型」竹刀5本セット(32~39)
・新試合規格対応
・お得な5本セット
・丸型通常竹刀
・SSP規格適合
・廉価汎用シリーズ
・32~39
・完成品・弦白色のみ
・まとめ買い割引あり
最も一般的な、丸型の柄に通常バランスの竹刀です。
使用する選手を選ばない、汎用的タイプです。
また全日本剣道連盟および全日本道場連盟の竹刀規格に基づいた、「SSP」規格適合竹刀です。
|防具の選び方
防具(剣道具)は非常に長く使うものになります。
きちんと自分の体のサイズに合わせたものを買うようにしてください。
サイズ感が合っていないと、パフォーマンスに悪影響が出ることもありますし、防具が動きの邪魔をして、変な癖がついてしまうかもしれません。
このような事態が起こらないようにするためにも、武道具店できちんと体のサイズを測ってから買うようにしましょう。
インターネット通販で買う場合、必ずウエストや顔の長さ、手のひらの大きさをきちんと測ってから購入するようにしましょう。
参考記事:【剣道具(防具)のおすすめ通販サイト10選】
用途別!剣道防具【面のおすすめ17選】
用途別!剣道防具【小手(甲手) おすすめ19選】
防具の価格帯は非常に広く、一概には言えませんが、社会人から始める場合、ある程度見た目にも高級感のあるものが望ましいことから、一式(面、小手、胴、垂)で10万円から20万円程度のものがオススメです。
相場的にもこのあたりの値段のものが数多く出回っており、自分好みのものが選べると思います。
一方でお得に済ませたいのであれば、「初心者セット」というものも販売されています。
一気に用具を揃えたい場合は、このようなセットを活用するのも良いでしょう。
参考記事:【剣道具 / 防具の値段相場って?】
松勘工業 大人用初心者セット【A】(~185cm)
・豊富なラインナップの松勘工業
・”これさえあれば剣道ができる”
・手入れしやすい道衣袴
・大人用サイズ(〜約185cm)
・複数注文割引 / 書面注文可能
豊富な商品ラインナップを揃える大手剣道具メーカーです。
スポーツブランドのプロモーションを手がけていた、安藤慎吾社長による独自の商品戦略が特徴です。
本セットは、身長約185cmまでの大人用サイズ対応でございます。
185cm以上の方、及び子供用をご希望の方は
別途下記へお問い合わせください。
info@kendopark.jp
初心者セット【B】(キッズ対応・〜185cm)
・豊富なラインナップの松勘工業
・防具を付ける前の初心者セット
・手入れしやすい道衣袴
・サイズ限定(キッズ〜185cm)
・複数注文割引 / 書面注文可能
含まれるもの
・”活人”防臭ジャージ剣道衣
・テトロン袴
・竹刀1本
・竹刀袋
(子供用の場合は、写真と異なるものとなります)
・プラスチック鍔&鍔止
【疾風】ビギナー向け防具6点セット
・ビギナー向け6点セット
・人工皮革&織刺仕様
・鉄紺飾り
・5mmナナメ刺
・小手洗濯可能
・サイズ交換1回無料
防具セット・防具袋・竹刀袋を含む、お得な剣道具6点セットです。
初心者にも最適です。
全体を織刺ベースとし、人工皮革を使用して耐久性を高めています。
全体を5mmで仕立て、面垂はナナメ刺にしています。
見た目にもスマートな印象です。
【雲龍】ビギナーセット
・最廉価防具セット
・5mm・ナナメ刺
・洗濯可能小手
・雲龍胴胸&黒石目胴台
・親指人差指の股革補強
・乳革・面紐・胴紐付
初心者にもセカンド防具にもお得な、廉価防具セットです。
仕様も通常使用には全く問題ありません。
合皮と手の内のクラリーノを使用することで、洗濯ができる仕様になっています。
大人用初心者セット【C】(~185cm)
・豊富なラインナップの松勘工業
・初心者用防具セット
・大人用サイズ(〜約185cm)
・複数注文割引 / 書面注文可能
豊富な商品ラインナップを揃える大手剣道具メーカーです。
スポーツブランドのプロモーションを手がけていた、安藤慎吾社長による独自の商品戦略が特徴です。
【初心者用防具セット】
含まれるもの
・防具セット
・防具袋
・手ぬぐい (“自彊不息”)
|便利な小物類
剣道用メガネ
普段眼鏡をかけている方は、剣道をする際には外さないといけなくなります。
コンタクトレンズをする方も多いですが、剣道用に面をつけても邪魔にならない仕様になっているものもあります。
価格は1万円から2万円程度のものが多いです。
小手下袋
小手は、使用していくうちに、汗で臭くなってしまいがちです。
それに伴い、稽古後も手に強い臭いが残ることがあります。
汗がしみるのを防ぎ、手への臭い移り防止のため、小手を素手ではめるのではなく小手下袋を付けてからはめるのも良いでしょう。
足用サポーター(かかと、アキレス腱)
剣道は右足で強く踏み込んで打っていきます。
その際かかとに負担がかかり痛めてしまうことが多く、サポーターの着用をしている人もいます。
一度痛めてしまうと、なかなか治らないので注意が必要です。
特に初めてばかりの時はかかとから踏み込んでしまい痛めやすいので、痛いと感じたらすぐに着けるようにしましょう。
また、右足がかかとを痛めやすい一方、左足はアキレス腱に負荷がかかりやすくなっています。
左足は剣道で「蹴り足」と呼ばれ、床を蹴って体を前に押し出す役目があります。
稽古の際は、アキレス腱を伸ばしたりしてよくストレッチしたり、サポーターを付けてアキレス腱を保護しましょう。
松勘工業かかとサポーター
・サイズ選択制
(M=24~26cm L=26~27cm LL=27cm~)
・濃紺
・スポンジ厚10mm
・公式戦使用可
衝撃吸収力とフィット感のあるかかとサポーターです。
手ぬぐい
手ぬぐいは面の下に着けて頭の保護、面の保護目的で用います。
頭部の汗を吸うアイテムですので、複数用意しておくと良いでしょう。
模様や文字を自由に入れることもできるので、オリジナルのものや好みのデザインのものを探すのも、楽しみの一つになるかもしれません。
|社会人から剣道を始めること
大人になってから新しいことを始めるのには抵抗がある人も多いと思います。
ましてや剣道という日本の伝統文化であれば、なおさら敷居の高さを感じる方も多いでしょう。
剣道には礼儀を重んじ、相手への感謝を忘れない昔からの日本人の心が込められています。
これは社会人として人と関わっていく際に、とても大切なことではないでしょうか。
新しく初心者として何か始めたい、体を動かしたいという方に剣道はオススメです。
お近くの道場を一度訪ねてみてはいかがでしょうか。