竹刀・木刀について【各部位の名称と役割】

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竹刀の部位

剣道をするならば必要不可欠なのが「竹刀」ですよね。

素振りから稽古、試合や昇段審査まで、どんな時でも常に使い続ける剣道家の相棒ともいえるのがこの「竹刀」ですが、皆さんはこの「竹刀」についてどれだけ理解できているでしょうか。

部位の名称や試合に使用する際の規定など、いまさら聞けない「竹刀」についての知識の基礎を、簡単に解説していきます。

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|竹刀の種類について

剣道具店などで竹刀を購入しようとすると、その種類の多さに驚かされる事がありますよね。

こうした竹刀の種類やその値段はどのようにして決まっているのか。

 

詳しくは別記事で解説していますので、ここでは基礎的な知識を中心に簡単に解説していきます。

参考記事:【竹刀・その他】オーダーメイド剣道具の選び方

 

竹刀の値段や種類を分けるのは「」、「」、「重心」の3要素です。

 

竹の種類

高価な「真竹」であれば値段は高くなり、一般的な「桂竹」であれば比較的安価になります。

その他にも燻製処理を施しているものや、カーボン製のものなどもあります。

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柄の種類

柄は細いものから太いものまでニーズに合わせて様々で、基本的には太いほうが値段としては高い傾向にあります。

しかし高いからと言って太い柄が良いかと言えば決してそのようなことはなく、自分の体格やプレイスタイルなどとよく相談して自分の剣風とぴったり合うものを選ぶことをおススメします

 

また、小判型八角のように、形が独特なものもあります。

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重心の種類

重心はオーソドックスな偏りの無いものから、手元に重心が偏った胴張型と呼ばれるタイプ、剣先に重心が偏った実践型と呼ばれるタイプがあります。

 

胴張型は手元に重心がある分返し技や引き技など手元を中心に動かす技との相性は抜群ですが、剣先が軽く打ちも軽くなりがちです。

▼並製胴張竹刀【剣威】▼

 

対して実践型(古刀型)は剣先に重心がある分伸びと威力のある打ちを繰り出すことができますが、竹刀を返し辛く連続打ちや返し技、引き技には少し向いていないかもしれません。

▼並製古刀竹刀【一徹】▼

 

 

しかしどれを選ぶにせよ、柄の種類と同様に、自分の剣風と合致したものを選ぶのが基本です。

どれも一長一短なので、剣道店などで実際に手に持って軽く振ってみるのも良いかもしれません。

 

|竹刀の名称について

剣道具店で修理をお願いしたり、オーダーメイドで竹刀を発注したりと、竹刀の部位について、その名称を知らなければ困る場面も多いはずです。

パーツごとの名称と、組み上げた際の部位の名称とに分けて説明していきます。

 

竹刀のパーツの名称について

竹刀を組み上げる際に必要なパーツについての名称を解説します。

・先皮

竹刀の先にはめる皮製のものです。

4枚の竹をまとめる役割もあります。

 

稽古などで使用するうちにすり減って穴が開くこともあるので、こまめに点検するようにしましょう。

 

・先ゴム

竹に先皮をはめる前に、4枚の竹の間にはめ込みます。

長さは5㎝以上のものです。これをはめないと竹刀の噛み合いが悪くなり、破損の原因となることもあります。

 

竹刀の太さや竹の厚さも様々なので、サイズの合うものを使用するようにしましょう。

竹刀を組み上げる際に付けてもらうほか、個別に購入することもできます

 

・中結(なかゆい)

4枚の竹をまとめ上げる他、竹刀の打突部位はこの中結から剣先の間までになるので、竹刀の3分の1になるように結び付けましょう。

3周巻き付けた後、真ん中で結います。

 

その際、けがの原因となりますので、余った部分はハサミなどで切りましょう。

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・弦(つる)

先皮から柄までに張っているのが「」です。

 

ゆるく結んでしまうと先皮がまわってしまったりと竹刀の故障やけがに繋がります。

しっかりと弦が張るように結びましょう。

 

また、色は白の他に様々な色がありますが、試合や審査に使用する竹刀の弦は原則白、紫、黄のいずれかにするようにしましょう。

 

・柄(つか)

竹刀における、握りの部分です。

 

皮製ですので、使用しているうちに伸びてくることもあります。

逆にそれをはじめから想定して、理想とする長さより少し短めの柄をつける人などもいらっしゃいます。

 

基本的には25㎝~30㎝程度ですが、前述のようにそれより長いものを好んで使用する場合もあります。

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竹刀の部位の名称について

組みあがった竹刀の各部位の名称について解説していきます。

 

・もの打ち

竹刀の打突をする部位です。

弦が張っている面と反対側の面を、刀でいう刃に見立ててこのように呼びます。

 

同様に弦を正面に見て隣接している2つの竹を、竹刀の「はら」や「鎬(しのぎ)」と呼びます。

 

この「もの打ち」の中で、実際に有効打突となるのは先述のように中結から剣先にかけての部分のみで、この部分を指して「もの打ち」と呼ぶことが多いです。

 

・剣先

竹刀の先端部分です。

 

突き」打ちの際にはこの部分が打突部位と接触するほか、相手と立ち会って攻め合いをする際も重要な役割を果たします。

この部位にも規定があり、以上に太すぎるもの、擦り減って細すぎるもの検定を通過できないこともあります。

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・鍔

竹刀の柄に装着し、一部または全部がゴムで出来ている「鍔止め」を同時につけ外れないようにします。

 

鍔の模様や色にも様々ありますが、試合や審査で使用する際は無地でかつ基本的な茶色のものを使用するのが良いでしょう。サイズについても、9㎝以下という規定があります。

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|竹刀の規定について

試合や昇段審査では年齢、性別によって重量や長さに規定が設けられています。以下に、竹刀の規定を簡単にまとめてみました。

 

小学校高学年

3尺6寸(111㎝ 以下、370g以上)

中学生

3尺7寸(114㎝ 以下、男440g以上、女400g以上)

高校生

3尺8寸(117㎝ 以下、男480g以上、女420g以上)

一般用

3尺9寸(120cm 以下、男510g以上、女440g以上)

※二刀流の場合は、太刀114㎝以下(男440g以上、女400g以上)、小刀62㎝以下(男280g以上、女250以上)になります。

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|木刀の部位の名称について

昇段審査の筆記試験等では、木刀について尋ねられることもあります。

ここで、木刀の部位の名称についておさらいしましょう。

 

切先(きっさき)

木刀の先端の部分で、竹刀でいうところの「剣先」にあたります。

 

竹刀でいう「もの打ち」にあたる部分です。

形稽古を行う際は、この部分を打突部位に切りつけるように木刀を振り下ろします。

 

峯(みね)

刃の逆に当たる部分です。時代劇などで「峯打ち」という言葉を耳にします。

これは相手を殺傷しないために、刃とは逆の「峯」で相手を打ち付けることを意味しています。

ちなみに、木刀のサイドの部分は「鎬(しのぎ)」といいます。

 

柄(つか)

木刀の握り手の部分です。この先端を「柄頭(つかがしら)」といいます。

 

鍔(つば)

竹刀とは逆に、上からはめ込んで、その上から「鍔止めゴム」を付けて外れないようにします。

 

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|正しい知識をもって、竹刀を使いこなしましょう。

竹刀」及び「木刀」についての基礎知識を、簡単にまとめました。

 

冒頭でも述べた通り、竹刀は自分の剣道ライフとは切っても切り離せない大切なものです。

しかし長く使い続ければ使い続けるだけ、消耗していきます。

そんな時に竹刀の事をよく理解して適切な処置を施すことが、竹刀の寿命を延ばすことにも繋がります。

 

ここで解説した基本的な内容をはじめとして、ぜひ皆さんも自分で竹刀のことについて調べてみてください。

 

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