【剣道の段位について】

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剣道をしていると、よく「何段持っているの?」と聞かれます。
それほど段位は重要なものであり、剣道未経験者にも通ずる一つの尊号です。
今回、剣道の段位の正式名称から始め、何歳で何段を取得できるのか、そして最高段位である八段、さらに剣道の「称号」について説明していきます。
この記事で、段位審査についての理解を深めていただき、少しでも段位審査に興味を持っていただければ幸いです!

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|剣道の段位と昇段審査

剣道の段位には正式名称があります。
この正式名称は、自分の段位を証明する際、例えば履歴書などにも使うことができます。
意外にも正式名称を知らない人が多いので、本記事で確認していただきたいです。

また、段位を受審するための様々な条件や各段におけ昇段審査の内容を見ていきましょう。

剣道段位 正式名称

段位の正式名称は「全日本剣道連盟○段」です。

これは、剣道段位審査が「一般財団法人全日本剣道連盟」によって主催されているためです。

履歴書などにはこの正式名称で記載しましょう。
またこの「全日本剣道連盟〇段」とともに、取得年月日も同じく記載しなければなりません。

なぜ取得年月日が重要になるかというと、次回の段位審査を受ける時、何年以上経過していないといけないという条件があるからです。

段位 受審条件

剣道の段位は誰でも受審できるものではありません。
昇段審査には以下の受審条件が設けられています。

「初段」:受審資格は1級を所有し、中学2年生以上の者。
「二段」:初段取得後1年以上修行した者。
「三段」:二段取得後2年以上修行した者。
「四段」:三段取得後3年以上修行した者。
「五段」:四段取得後4年以上修行した者。
「六段」:五段取得後5年以上修行した者。
「七段」:六段取得後6年以上修行した者。
「八段」:七段取得後10年以上修行し、かつ46歳以上の者です。

このように、受審する段が上がるごとに、受審条件の取得後の経過年数が増えていきます。

この経過年数という受審条件が設けられていることもあり、八段の最高段位を取得するのは最難関と言われているのです。

さらに、昇段審査は、受審するために受験料、合格した際は登録料を重ねて払う必要があります。

昇段審査の内容

次は昇段昇段審査の主な内容について確認します。

昇段審査は主に以下の三つの要素によって構成されています。
①実技
➁日本剣道形
③学科

実技の審査で受かった人のみ、日本剣道形、学科の審査に進むことができます。
日本剣道形は、段位によって審査する本数が異なります。

「初段」:1~3本目
「二段」:1~5本目
「三段」:1~7本目
「四段以降」:1~7本目+小太刀1~3本目

このように、段位が上がるごとに審査する形の本数も増えていきます。
自分が審査するのが打太刀か仕太刀かは当日にならなければわからないので、どちらもできるようにしておきましょう。

また、当日演武をする相手が知ってる相手である可能性は極めて低いです。
そのようなときも、目の前の相手としっかりと呼吸を合わせて落ち着いてできるよう、きちんと練習しておく必要があります。

学科試験は、開催会場によって形式が異なります。
当日発表された問題にその場で書く場合、事前に問題が発表されてその場で書く場合や、事前に回答を用意し提出するのみの場合など形式は様々です。
事前に開催会場が発表している要項を良く確認する必要があります。

|剣道段位の難易度

段位取得には、実力や見識が伴わなければなりません。

剣道がどれだけ強くても、精神の清廉さや稽古の目的や剣道をする意義について学ぶ姿勢がないと、段位を取得することができません。

剣道の修行と並行しつつ、精神の修行も疎かにしてはいけないのです。
また段位取得後、次段を受審するまでには決められた修行期間があり、受審するチャンスもそう多くはありません。

また、社会人になると、限られた時間、環境でしか剣道をすることができません。
そういった中で、段位取得には難易度があります。

もちろん、「八段」受審が最難関ではありますが、七段や六段も難関受審です。
五段から人口が一気に減ります。

しかし段位を取得しておくと様々ないいこともあります。
今回、段位の難易度を紹介し、少しでも段位に関心を寄せていただき、段位審査にチャレンジしていただきたいです。

段位別合格率

ここで段位ごとの合格率を見てみましょう。

「初段」の合格率:80~90%。
「二段」の合格率:60~70%。
「三段」の合格率:40~50%。
「四段」の合格率:30~45%。
「五段」の合格率:20~30%。
「六段」の合格率:約10%。
「七段」の合格率:約8~10%。
「八段」の合格率:1%未満。

「八段」は0.8%となることもしばしばあります。
この合格率は司法試験よりも低いと言われ、日本で最難関の試験と言われることもあります。

「八段」は誰でも取ることの出来る段位ではなく、剣道人口の中の限られた一部であります。
また、他の段位も合格率は決して高いとは言えないので、日々の修練が大切になってくると言えます。

五段以降は合格率が20~30%で、取得者の人数も大幅に減ります。
また七段の8~10%もその取得困難さを物語っています。

八段の凄さ!

現在八段を持っている人はおよそ600人です。

全体の剣道人口は約100万人なので、八段は全剣道人口の約0.06%です。
本当に一握りの人しか八段にはなれないということがわかります。

また八段取得者は、全日本剣道選手権大会や全国警察大会の覇者や上位入賞者が多く、真の実力者が八段になると言えます。
八段の最年少は46歳で、また高齢者で取得する方も少なくはありません。

八段の先生方と稽古をすると、年齢が非常に上の方でも、圧倒され、手も足も出ないといった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
体力やスピードがある人でも、八段の先生の前では全く歯が立ちません。
感覚でいうと、心を読まれているといえば最適かもしれません。

そのため、何を打っていっても歯が立たず、構えあっているだけでやっとの状態になります。
それもそのはず、八段になるためには、並大抵の努力では合格することはできず、修行の賜物と言えるのです。

また、八段取得者のみが出場できる全日本選抜剣道八段大会という大会があります。
八段取得者のみが出場できるとあって、とてもレベルの高い大会となっています。

剣道は生涯スポーツと言われますが、八段を取得するために、恒例になっても努力を惜しむことなく、日々剣道に向き合っている人がいます。

また剣道は心身の修行が必要と言われます。精神の修行も怠らない人でなければ八段を取得することはできません。
そういった中に剣道の奥深さがあり、剣道の修行を続ける人たちがいてこそ、生涯スポーツと名乗れるのではないでしょうか。

剣道の魅力は、高段位取得を目標に日々心身の努力を続ける人たちがいてこそ輝いているのではないでしょうか。

第16回全日本選抜八段剣道大会で優勝した恩田選手
出典:全日本剣道連盟

|「称号」とは

次に「称号」について説明します。
六段取得以降は「称号」を審査できます。

「称号」は3種類あり、上位から「範士」「教士」「錬士」です。
受審資格は以下の通りです。

「錬士」:「六段」所得者で、所得後年限を経過し、加盟団体の選考を経て、加盟団体会長から推薦された者。
「教士」:「七段」所得者で、 所得後年限を経過し、加盟団体の選考を経て、加盟団体会長から推薦された者。
「範士」:「教士八段」所得者で、「八段」取得後8年以上経過し、加盟団体の選考および推薦を得て、全日本剣道連盟会長が適格と認めた者。

この通り、「範士八段」が最高位であり、取得するのは困難であると言えます。八段取得者はおよそ600人ですが、「範士八段」ともなると、さらに絞られた人数になります。

剣道家からすると、「八段」のその先にある「範士八段」ともなると、雲の上の存在になるのです。

|段位審査の魅力

以上のように剣道の段位は難易度が非常に高く、とりわけ八段審査は日本最難関の試験と言われています。
そんな段位審査ですが、日々段位取得に向けて修行をしている人がいて、剣道の魅力を広めているのです。
この記事を読んでくださったあなたも是非一度、段位審査を受審し、剣道の魅力を体験してみて欲しいです。
今回の記事が段位審査受験のモチベーションになれば幸いです。

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