【「武道×DX」の最前線】剣道のデジタル化成功事例をご紹介!

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「DX」という単語をご存知でしょうか?
「デジタルトランスフォーメーション」の略で、あらゆるものをデジタルに置き換え、作業や事業の効率を上げて行こうという取り組みです。
新型コロナウイルス感染拡大を機に、より一層推進する機運が高まりました。

その中で、従来デジタルと縁遠かった「武道」の領域でも、稽古自粛が続くなかで、デジタルへの転換や活用が求められつつあります。
スポーツ庁が推進する「武道ツーリズム」においても、オンラインでの施策を打ち出し始めています。

そこで剣道を中心に、他の武道での成功事例も紹介しながら、武道領域へのデジタル導入について記載していきます。

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|デジタル活用の必要性

そもそもなぜ武道の領域で、デジタル活用が必要なのでしょうか?
そこには、これまで直視することを避けてきた、解決すべき課題があります。

地域非対称性

剣道に限らず、武道は各地域の「道場」や「部活動」で実施されてきました。
そこには指導者がおり、各指導者に師事することで探求が行われてきました。
しかし社会人になると、転勤等もあるため、なかなか一人の指導者に師事することは難しく、「地域に良い道場があるか否か」によって、修練度に差が出ていました。

それがオンラインを使用することで、実際に現地道場へ行かなくても、希望する指導者から指導を受けることができるようになります。
また道場側からしても、地域にとらわれずに門下生募集できるため、施設のキャパシティや地域人口を超えて、集客や指導を行うことができます。
これにより、日本の指導者を求める海外武道修練者も、自国に居ながらにして日本の指導者に師事することができます。

指導のパーソナライズ化

道場の指導では、指導者は大人数を一度に相手にするため、各門下生のレベルに合わせた指導が難しい状況でした。

それに対し、デジタルツールを活用することで、リアルタイムでの双方向のやり取りが可能となり、個別にアドバイスを行うことが容易となります。

収益源の多角化

これまでは、いずれの道場や部活動も、門下生による会費によって運営が支えられてきました。
しかしそれだけでは、なかなか運営が立ち行かず、永続性に課題を抱えていました。

その一方で、指導内容を映像化して販売したり、オンラインサロン化する等で、道場会費とは別の収益源を構築することができます。

オペレーションの効率化

武道領域では、申込や決済、会計、情報共有等、いずれも人の手によるオペレーションや、紙やFAX等を使用したやり取りが一般的でした。

これをデジタルツールにより効率化することで、オペレーションの効率を高め、それにより空いた時間やリソースを活用して、より指導や集客に注力できるようになります。

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「DX」は政府や企業でもキーワードとなっている。
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DX・武道ツーリズム等のお問い合わせ:info@kendopark.jp

|何でもDXすれば良いのか?

「DX」や「デジタル化」というキーワードは、昨今あらゆるところで言われています。
しかし必ずしも、「何でもかんでもDXすれば良い」というわけではありません。
盲目的に突き進めると、日本の伝統文化としての「武道」の姿を歪める可能性もはらんでいます。

そこでここからは、「武道のDX」における注意すべき要素を考えていきます。

あくまで「手段」である

デジタルツールを取り入れたり、デジタル化を進めたりすることは、それ自体は「目的」ではありません。

「DXによって何を成し遂げたいのか?」という視点が明確でないと、単純に現場が混乱したり、無駄な予算を消費したりすることになりかねません。

競技特性を考える

同じ「武道」と言っても、それぞれ競技特性が異なります。
それぞれの競技の「本質は何なのか」を見誤ると、仮にデジタル導入を行ったとしても、極めていびつで無理のある構造になる可能性が高いです。

例えば、弓道や空手の形のように、個人で行う競技や演舞競技であれば、ある程度オンライン上で動作指導をしたり、遠隔でも競技力向上が可能かもしれません。

一方で柔道や剣道のような対人競技では、どんなにオンライン上で指導や解説を行っても、相手がいなければ稽古ができないものであり、相手との細かい駆け引きや戦略等の部分は、データによる可視化や解析が極めて難しい部分です。

区分けを明確にする

いずれの武道においても、その空気感や礼儀作法の規律、精神面の鍛錬等、実際の道場でしか味わえない部分もかなり多くを占めています。

そういう意味では、「デジタル化で効率化を図る部分」と「リアルの道場現場で磨くべき部分」をしっかりと区分けし、それぞれの競技に合わせてカスタマイズしていく必要があります。

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「武道」といっても競技特性がそれぞれ異なる。
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|剣道での成功事例

剣道は武道の中でも圧倒的に競技人口が多く、日本全国のみならず世界中に道場があることで知られています。

そして昨今では、「オンラインサロン型道場」として、DXの導入に成功している事例が出てきています。
特に「剣道イノベーション研究所」は、そのパイオニアとして、大きな実績を挙げています。 以下にその中身をご紹介いたします。

「剣道イノベーション研究所」とは?

「剣道イノベーション研究所」は、剣道教士八段の岡田守正氏を主宰に迎え、既存の道場に月額会費制のオンラインサロンの仕組みを取り入れ、新たな道場の形を提案しているサービスです。
単純な「オンライン化」ということではなく、あくまで実際の道場での稽古に結びつけながら、web会議ツールやSNS、また最新のデジタル機材を駆使して、より高い次元の剣道を探究できる環境を提供しています。

設立約1年にして、国内外問わず100名弱の会員を抱えるまでに成長しており、今後の更なる拡大を見込んでいます。

取り組み内容

ここからは「剣道イノベーション研究所」での、先進的な取り組み内容をご紹介します。

動画配信

指導内容を動画にし、サロン会員向けに毎週配信を行っています。
サロン会員は、「同じ指導者から、一貫した指導内容」が受けられるため、修練における目標設定が明確となり、混乱することもありません。

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指導動画を毎週配信。

非公開Facebookグループ

サロン会員限定で、非公開Facebookグループを設置しています。
これにより、様々な議題を会員同士でディスカッションしたり、自身の稽古動画や過去の映像等を会員同士で添削や解説を行うことができます。

また道場における「コミュニティ」としての繋がりを、Facebookグループを活用することで実現しています。

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Facebook非公開グループを活用。

ライブ配信

主宰の岡田守正先生による、ライブ配信を行っています。
ここではリアルタイムでの映像解説や質疑応答等、双方向での学習ができる環境を構築しています。

機材としても、最新のプロジェクターや音声デバイス等を導入し、web会議ツールを使用して、よりクリアな配信を届けています。
配信された映像はすべてアーカイブ配信しており、時間帯にとらわれずに学習のキャッチアップが可能です。

尚、対外向けにもYouTube上で「オンライン稽古会」を開催実績があり、国内外合わせて250名もの参加者を集めました。

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最新の機材を導入。

専用LINEアカウント

オンラインサロン専用のLINEアカウントを、サロン会員限定で開放しており、普段聞けないような質問や、個別での動画添削等、修練度に合わせてパーソナルな指導ができる環境を整えています。

特に剣道は、段位による発言力格差等がぬぐえないため、道場現場では気軽に質問等ができない状況も散見されます。
これに対応するため、初心者や低段位者であっても個別に指導を受けられる体制を構築しています。

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専用LINEアカウントでパーソナライズを実現。

定期稽古会

「剣道イノベーション研究所」では、あくまで実際の稽古に最大の価値を置いています。
定期的にサロン会員限定の稽古会を開催し、オンライン上で学んだ内容を実際の稽古に落とし込んで修練を行っています。

並行して遠隔地や時間が合わない会員のために、稽古の模様はオンラインでライブ配信し、その映像のアーカイブ配信も行っています。

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あくまで実際の稽古を重視する。

海外対応

海外からの需要も旺盛であることを鑑み、コンテンツの英訳を行っています。
また非公開Facebookグループ内やライブ配信では、テキストでの英訳も行っており、海外剣士にも対応できる体制を整えています。

すでに英語サイトもリリース済みで、今後さらにアップグレード予定です。

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海外からの需要も取り込みつつある。
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参考記事:
【剣道オンラインサロン開設の想い】「剣道イノベーション研究所」教士八段 岡田守正
「剣道新発見」剣道イノベーション研究所 岡田守正(剣道日本2020年12月号掲載)

DX・武道ツーリズム等のお問い合わせ:info@kendopark.jp

|空手の事例

剣道だけでなく、空手においても、いわゆる「沖縄空手」がオンラインによる取り組みを始めています。
「沖縄空手」に特化した「Ageshio Japan株式会社」では、海外向けのオンライン空手指導を開始しています。

取り組み

ここからは、「Ageshio Japan株式会社」の取り組みをご紹介します。

ライブ配信指導

Web会議ツールを活用し、海外の空手修練者向けに、空手指導のライブ配信を行っています。
同時に100名以上が参加する等、人気コンテンツとなっています。

映像販売

指導動画を映像化し、海外向けに単品販売を行っています。

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画像出典:KARATE PROGRAMS ONLINE
(by Ageshio Japan株式会社)

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|「リアルの価値」を高める

ここまで、武道におけるデジタル化についてご紹介してきました。
しかし冒頭に申し上げた通り、武道競技の本質的な価値は、「リアルの道場」および「リアルでの競技」にあります。
DXはあくまで、効率化や非対称性を解消するためのツールであり、それ自体が目的ではありません。

一方で、世間が「デジタル化」「DX」を叫べば叫ぶほど、逆に「リアルの価値」が高まっているともいえます。
例えば剣道でいえば、道場経営の厳しさから、ほとんどの道場は小中学校の体育館で稽古を行っており、自前の道場は姿を消しつつあります。
また指導者の高齢化によって、その優れたノウハウも失われるケースが散見されます。

その観点でいうと、実際の道場や質の高い指導者の価値は相対的に高まっており、その道場が「聖地」となったり、その指導者と実際に構えあうこと自体が価値となってくる側面もあります。

このように、単なる「デジタル化」「DX」というお題目ではなく、「リアルの価値」を高めるための設計こそが重要となっています。

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あくまで「実際の道場での稽古」に価値を置く。
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|「武道ツーリズム」への派生

スポーツ庁や観光庁を中心に、武道をフックに外国人の訪日誘致を図る「武道ツーリズム」が、数年前より推進されています。
これにおいても、上記のような取り組みは、すでに海外修練者からの高い需要を取り込んでおり、成果を挙げつつあります。

先述のとおり、道場や指導者が「聖地化」したり「カリスマ化」することで、実際の来日へつながる可能性も大いに含んでいます。
今後より一層の取り組みが、求められる状況と言えるのではないでしょうか。

「訪日旅行客」と「外国人修練者」

一方で、こういった取り組みは「訪日旅行客」ではなく「外国人修練者」がターゲットであることを忘れてはいけません。
この2者は全く異なる属性の方々であり、これらを「武道ツーリズム」として一緒くたにすると、全く的はずれな施策となりかねません。

武道領域の各プレイヤーは、行政と情報や価値観を共有しながら、「目的の明確化」を伴って、取り組みを進める必要があります。

剣道体験,武道ツーリズム
ターゲットを履き違えてはいけない。
画像出典:剣道体験ツアー「SAMURAI TRIP」
お問い合わせ:info@kendopark.jp

|武道に「デジタル」を取り込もう!

このように、比較的伝統文化に近い武道の領域でも、DXの取り組みが始まっています。
「目的」や「本質」を見誤らないようにしながら、時代に即した取り組みを進めて行ってはいかがでしょうか。

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