【意識の高さが強さに繋がる】筑波大学剣道部男子監督 鍋山 隆弘(1)

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鍋山隆弘01

▼チームインタビュー▼

 

第一部「意識の高さが強さに繋がる

〜筑波大学剣道部男子監督 鍋山 隆弘(1)〜

 

(以下 KENDO PARK=KP     鍋山 隆弘=鍋山)


鍋山 隆弘

福岡県出身

PL学園時代に玉竜旗優勝。インターハイ個人・団体優勝。
その後筑波大学に進学し、全日本学生優勝大会優勝。

2002年より筑波大学剣道部男子監督を務め、2016年までに4度の全日本学生優勝大会優勝に導く。

(2017年10月9日現在)

教え子には、全日本選手権者である西村英久(現熊本県警)、竹ノ内祐也(現警視庁)ほか多数。

筑波大学体育系准教授、剣道教士八段。


|「選手から求めてくる意識」を引き出す

KP:

筑波大学は毎年のように優勝を争う強豪チームでいらっしゃいます。

何か特別な指導法があるのでしょうか?

 

鍋山:

特別な事はしていませんが、基本を大切にしながら個性を伸ばすよう心がけています。

 

ある程度力を持って入ってくる子が多いので、そこにきっちりと基本となる部分を教えて、持っている物を伸ばしていくようにしています。

 

 

KP:

強さの秘密は何だと思いますか?

 

 

鍋山:

ひとつ言えるのは、道場の中で相手にする選手のバリエーションが多いことはアドバンテージだと思います。

 

日本全国から集まってきた選手たちですので、普段の練習からいろいろなタイプの相手と対戦できるのは経験を積む意味でも大きいと思います。

 

 

KP:

指導の中で意識していることは何でしょうか?

 

 

鍋山:

私からどうこうというよりも、「選手から求めてくる意識」を大切にしています。

大学剣道は求めていく自主性が必要だと考えているので、1から手取り足取り教えることはないです。

 

そもそも選手それぞれタイプや特徴が異なるので、私の考えや経験が当てはまらないこともあると思っています。

だからこそ選手には自分で考えて工夫して欲しいですし、その中でアドバイスを求めてくる選手に対しては、選手が納得するまで応えています。それは技術だけでなく、時には食事などのフィジカル面のアドバイスをすることもあります。

 

実は、数年前にチーム全体で「意識改革」を行いました。それが浸透し始めてから、選手の取り組む姿勢もパフォーマンスも変わったように思います。

鍋山隆弘01

指導論から、技術的なことまで語っていただきました。

 

|選手起用も日頃の意識から

KP:

強くなる選手の傾向を教えてください。

 

 

鍋山:

当たり前なようですが、「練習で手を抜かない選手」です。

長年指導をしていると、選手の意識が高いか低いかは簡単にわかってしまいます。

 

例えば素振りひとつとっても、ただ漫然と取り組んでいる選手と、「この素振りは、自分にとってどういった意味があるのか」を理解して取り組んでいる選手では、後々の成長度合いは大きく異なります。

もし理解していなかったとしても、それを尋ねてくるような選手は同様に成長が早いように感じます。

 

やはり「意識の高さ」というのは成長に直結すると思います。

 

 

KP:

試合で起用する選手の基準のようなものはありますか?

 

 

鍋山:

監督としては、凡ミスをしない選手は起用しやすいですね。

勝負がかかったときに、余計な隙を見せないというのは必要な要素かもしれません。

 

ただ、試合で凡ミスをしないようになるには、練習のうちから手を抜かずに集中して取り組むことが大切なので、結局は「練習で手を抜かない選手」ということになります。

 

 

KP:

筑波大学はあまりオーダーを組み替えないイメージがありますが、何かこだわりとうはありますか?

 

 

鍋山:

特にこだわりというのはないですが、「後ろには実力者」と言う部分はずっと変わらないですね。

 

どんな大会でも、接戦になれば結局は後ろに勝負がかかってくるので、力のある選手は基本的に後ろに配置しています。

 

先述の通り、選手起用には「練習で手を抜かず、試合で凡ミスをしない選手」と言う部分を重視しているので、試合ごとの戦略的なオーダーの組み替えというのはあまり行いません。

筑波大学剣道部02

全国から指導を求めて選手が集まってくる。

|生徒の想いに応える

KP:

選手を集めるにあたっては、どのような点を意識なさっていらっしゃいますか?

 

 

鍋山:

何よりも大切にしているのは、「筑波に来たい」という想いが強いかどうかです。

強くなるために自発的に求めてくることが大事なので、その要素があるかどうかが大事だと思います。

 

逆に言うと、こちらからお願いして来てもらうというようなケースは、ほぼないかもしれないです。

 

 

KP:

昔と今で、生徒たちの変化はありますか?

 

 

鍋山:

これはどこの学校でも同じだと聞きますが、昔に比べて今の子供たちの方が本当に真面目です。

昔は勉学を怠って留年してしまう生徒もいましたが、今の子たちは「やるべきことがわかっている」ように感じます。

 

なぜそうなのかはよくわかりませんが、おそらく昔よりも情報が取りやすいからだと思います。

世の中で起こっていることが耳に入りやすいので、その分「やるべきこと」が見えやすいのかもしれません。

筑波大学は勉学面が甘い学校ではないので、そもそもやるべきことをやれる子が進学してきている印象です。結果として留年するような子もほとんどいなくなりました。

 

これはとても良いことだと思います。それに伴ってか、実際に近年は剣道の戦績も安定してきたように思います。

 

<次号へ続く>

 

運営から:

日本代表選手や有名師範など、数々の名剣士を生み出してきた名門筑波大学剣道部。

強さの秘密は「部内での切磋琢磨」と「選手から求める自主性」とのことでした。

取材日も自主練習を行う選手が道場に多数いらっしゃり、鍋山先生にアドバイスを求める姿が印象的でした。

 

本取材では具体的な技術、及び「対人感覚」についてもお伺いしましたので、次回掲載いたします。

 

筑波大学剣道部公式HP

 

剣道具専門セレクトショップ【KENDO PARK】

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