【剣道防具(剣道具)の名称一覧】

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面の部位名称01

剣道の防具(剣道具)といえば、面・小手・胴・垂で構成されていますが、細部の名称はなかなか知らないものです。
この機会に名称や役割を整理し、より防具(剣道具)への理解を深めましょう。

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以下注記
※(財)全日本剣道連盟制定名称と通称の両方を表記しております。
※小手 / 甲手に関しては、(財)全日本剣道連盟公認名称に沿って「小手」と表記いたします。
※☆印は、(財)全日本剣道連盟公認名称です。

|面の各部名称

面の部位名称01

面の各部名称

面の部位名称02

面の各部名称

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1) 面布団(めんぶとん)☆

面の肩・頭頂部を構成する打突部分全体を指し、1枚の板状の生地(=布団)を、面の形に折り曲げて製作します。

衝撃吸収のための芯材には、圧縮綿、フェルト、毛氈、クラリーノ等が使用されます。
その外側には、打突への補強として生地を縫い付けます。(=帽子)
帽子には、紺革(=藍染した鹿革)、織刺(=綿道衣と同素材)、紺反(=藍染した木綿素材)等が使用されます。

※布団の”刺”については以下記事を参照
【ゼロからわかる剣道具(防具)選び】基礎知識編

 

2) 面金(めんがね)☆

顔面部位を守る金属部分です。
かつては鉄やステンレス製が主流でしたが、重量が重く首に負担がかかるため、近年ではジュラルミンやチタンや製が主流になっています。
輪に折り曲げた枠(=台 / 台輪)に、縦の部品の縦金(たてがね)と横の部品の横金(よこがね)を組み合わせて作ります。

内側を赤く染めるのは、光を取り込んで可視性を高めるためです。

 

3) 面縁(めんぶち)☆ / 面縁革(めんへりかわ)

面金と面布団の接続部を覆う部分です。
水牛の革を使用し、外を黒漆で塗りあげ、内側は赤く塗ります。

牛革は乾くとかなり固くなるので、職人は濡れているうちに縫い上げる必要があります。
面1つに対し、最大でも1~1時間半程度で接続作業を完了する必要があると言われています。

 

4) 物見(ものみ)☆

面金のうち、相手を見る部分をいいます。
相手を見るため、少し隙間が大きくなっています。

一般に、横金の上から6本目と7本目の間、子供用(=横金13本の場合)の面では5本目と6本目の間を物見としています。

 

5) 突き垂(つきだれ)☆ / 顎(あご)

突きを受ける部位です。
燭光や飾り糸により、様々ななデザインがあります。

 

6) 用心垂(ようじんだれ)☆ / 臆病垂(おくびょうだれ)

突きの打突が外れた際に、首と喉を守る部位です。
突き垂の内側に設置されます。

 

7) 閂(かんぬき) / 顎止め革(あごどめかわ)

面布団と突き垂を接続するための、強度の高い紐をいいます。
革やクラリーノ素材が使用されます。

 

8) 耳革 / 力革(ちかわ)

閂を補強するための、ひょうたん型の革を指します。

 

9) 角革あて(かどかわあて)☆ / 面革飾り(めんかわかざり)☆

面布団の端の部分を、革素材で補強した部位をいいます。
相手との接触が想定されるので、面布団が擦り切れるのを防止しています。

 

10) 面乳革(めんちかわ)☆

面紐を取り付けるための革部品です。
一般に面横金の下から4または5本目に取り付けます。

 

11) 内輪(うちわ)・ホーワ(ほうわ)

面の内側の部分です。
肌触りの良いビロードや通気性の高いテトニット、抗菌耐久性の高いアイレザーなどの素材が使用されます。

 

12) 天・地(てん・ち)☆

面の内側において、額の当たる部分を天、顎が当たる部分を地といいます。
面布団を接続する前に、面金部分に取り付けます。

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|小手の各部名称

小手の各部名称01

小手の各部名称

小手の各部名称02

小手の各部名称

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1)小手布団☆ / 甲手布団(こてふとん)

小手の腕部分、打突部位となるところを指します。
1枚の板状の生地(=布団)を、筒状の形に折り曲げて製作します。
芯材には、圧縮綿、フェルト、毛氈、クラリーノ等を使用し、紺反と一緒に縫い合わせます。
外側には紺革(=藍染した鹿革)、織刺(=綿道衣と胴素材)、紺反(=藍染した木綿素材)等を使用します。

※布団の”刺”については以下記事を参照
【ゼロからわかる剣道具(防具)選び】基礎知識編

 

2)小手頭☆ / 甲手頭(こてがしら)

拳の部分を指します。
紺革(=藍染した鹿革)や合皮、織刺(=綿道衣と同素材)等の素材を使用し、内部のクッション素材には、化学繊維、鹿毛等を使用します。

一般に、内部に化学繊維が入っているものは、弾力性が強い反面耐久性が弱く、鹿毛が入っているものは弾力性が小さい分、使い込むほどに手の形に馴染み、耐久性も高いと言われています。

また、打突を受ける右手のみ、小手頭が大きく作られているものもあります。
小手頭の半分だけ紺革でできているものを、奴(やっこ)と呼ぶこともあります。

 

3)筒(つつ)☆

小手頭と小手布団の間の、手首の部分を指します。

可動性が必要なため、他の部位に比べると柔らかいですが、飾り糸を縫い付けることで耐久性を高めているケースが多いです。

 

4)雪輪(ゆきわ)

小手頭のうち、親指と人差し指の内側、または指先等の鍔が当たる部分に、補強用に縫い付ける革を指します。

 

5)ケラ☆ / 生子(なまこ)

小手頭と筒の間にある、盛り上がった部位を指します。
打突を受け止めて拳等の他の部位を保護する役割を果たしています。
そのため、硬めに作られていることが多いです。

一般に1段、または2段で作られ、子供用の場合はケラがないものもあります。

 

6)手の内(てのうち)☆

手のひらの部位を指します。

竹刀を握るため、柔軟性と耐久性の両方が求められます。
一般に鹿革か合成皮革、クラリーノ素材を使用します。

 

7)小手紐☆ / 甲手紐(こてひも)

手のひら側の手首部分の紐全体を指します。
小手布団を筒状につなぎ合わせながら、手首の可動性を確保する役割を果たしています。

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|垂の各部名称

垂の各部名称01

垂の各部名称

垂の各部名称02

垂の各部名称

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1)前帯(まえおび)☆ / 腹帯(はらおび)
腰に接着し、巻く部分全体を指します。
打突を受ける部分ではないので、耐久性よりもフィット感が必要とされます。
そのため、他の部位よりも柔らかく作られていることが多いです。

 

2)帯止め(おびどめ)

前帯と垂紐の接続部分に、補強のために入れる糸を指します。

 

3)大垂・小垂(おおだれ・こたれ)☆

5枚ある大腿部の垂のうちの、全面3枚を大垂、大垂の裏にある2枚の小さな垂を小垂といいます。
胴の打突が外れた際などに、大腿部を守る役割を果たしています。

大垂上部には、飾り糸を縫い付けており、ものによってはクッションを封入しているものもあります。

 

4)擦れ止革(すれどめかわ)

前帯が胴との摩擦で擦り切れるのを防止するため、上から縫い付ける革素材を指します。

 

5)むし掛け(むしかけ)

前帯と大垂の接続部の補強に使用する部品を指します。
合成皮革や純毛糸等の素材を使用します。

 

6)山路(やまみち)

前帯と大垂・小垂の接続部分に、飾りとして装飾する糸を指します。

 

7)垂紐・垂帯(たれひも・たれおび)☆

垂を腰に締めるための、紐部分を指します。

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|胴の各部名称

胴の部位名称

胴の各部名称

 

1)胴胸☆
胴のうち、胸部分全体を指します。
胸を突いた竹刀が喉に達しないよう、滑り止めの役割を果たしています。
一般に牛革に凹凸をつけたクロザン革を使用し、中央部分の燭光と糸飾りは様々な種類が存在します。

 

2)曙光 / 蜀光(しょっこう)
胴胸のうち、中央部分の刺模様を指します。
模様形式には、碁盤、麻の葉、波千鳥、亀甲等、多数の種類が存在し、組み合わせる色も多数の種類があります。

 

3)胸飾り(むねかざり)
燭光の周囲にある糸飾りの部分を指します。
本雲、鬼雲、東京S字等、多数の種類が存在します。
胸を突いた竹刀が喉に達しないよう、滑り止めの役割を果たしています。

 

4)胸乳革(むねちかわ)☆
胴紐を結んで固定するための、革部品を指します。
素材には、一般にクロザン革を使用します。

 

5)胴台(どうだい)☆
胴のうち、腹部分全体を指します。
紙素材のファイバー胴、強化樹脂素材のヤマト胴、竹素材の竹胴があります。
現在では様々な色や模様のものが登場していますので、製法も素材に合わせて異なっています。
竹胴では、50~60本もの竹を組み上げた胴の上から牛革を貼り、更に漆を塗って仕上げます。
一般に衝撃吸収力および耐久性では、竹胴が最も高く、続いてファイバー胴、次にヤマト胴といわれています。

 

6)胴乳革(どうちかわ)☆
胴紐を接続するための革部品を指します。
素材には、クロザン革や合成皮革を使用します。

 

7)小胸(こむね)
胴胸の一部の、脇腹部分を指します。
脇腹の保護とともに、足飾りという糸飾りを施し、これが竹刀の滑り止めの役割を果たしています。
少年用の胴にはついていないこともあります。

 

8)縁革(へりかわ)
胴台のサイドと、下部を覆う革素材の部位を指します。
胴台の端を、接触による磨耗や破損から守る役割を果たしています。

 

9)綴じ革(とじかわ)
縁革を、固定する革素材の部品を指します。

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|防具(剣道具)の理解を深めよう!

一口に防具(剣道具)といっても、様々な部品で複雑に構成されています。
もちろん全てを覚える必要はありませんが、いざ武道具店に防具を買いに行った際は、知っているとお店の方との会話も弾むかもしれません。

用具を大切に長く使うためにも、少しでも理解を深めておくのは良いのではないでしょうか。

 

剣道具専門通販セレクトショップ【KENDO PARK】

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