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西野竹刀製作所

完全手作りの竹刀製作に携わって60年以上。
竹刀銘「弘光作」は、全国にファンを持つ名刀。
特に素材となる竹の選定と、「矯め」といわれる曲がった竹材繊維をまっすぐにする工程にこだわっています。
日本でも有数かつ数少ない技術の粋を、その手で味わってください。
西野作国産真竹竹刀【弘光作】

西野竹刀師完全手作り

¥ 19,250

・竹刀師西野作(@埼玉)
・国産真竹
・独特の武骨さ
・39&竹のみ販売
・選べるタイプ柄タイプ
(丸型 / 小判型)
・選べる重心タイプ
(通常 / 胴張 / 古刀)
・納期約2~3ヶ月

西野竹刀製作所 詳細説明

西野竹刀製作所 西野勝三氏コメント


【3代目「弘光」銘を受け継ぐ】

私が竹刀作りに携わり始めたのは高校2年生の時で、大分にある実家が竹材の事業を行っておりそこの手伝いをしていました。


竹材の販路は様々でしたが剣道の竹刀は割合が大きかったと思います。

そのため、当時製作所には竹刀職人が8名も在籍していました。

その時の一番の取引先が、東京の「弘光」という竹刀業者で、後に彼を追って現在の埼玉県草加市に移りました。


一緒に仕事をするうちに、初代「弘光」の職人から技術伝承を受けるようになりました。

平成元年に、「弘光」銘を3代目として継承し、同時に独立して西野竹刀製作所を設立いたしました。


もともとの顧客も含め、オーダーは最初からかなり頂いておりました。

当初から全て手削りにこだわっていたので1日20本の製作が限界で、毎日休みなしで製作しても間に合わないほどでした。

技術を伝達する暇もなかったので、すべてのオーダーを1人で捌くしかありませんでした。

数少ない手作り竹刀銘として確固たる地位を築き上げるのは大変でした。


【竹刀製作の真髄を極める】

特にこだわったのは、「矯め」といった、曲がった竹材繊維をまっすぐにする工程です。

通常の竹刀工場では竹材を熱しながら機械で両サイドから一定の力で圧力をかけ、竹材の曲がりを矯正しますが、竹の繊維は部位によって曲がりや密度が異なるので、同じ力で圧力をかけても完全に真っ直ぐにはなりません。

部位ごとに矯正していくには、最終的に人力で行うしかなく、熱した竹材を左右の膝で押さえながら、手と木具で捻って「矯め」を行うのが最善の方法と言えます。


他にも「安全性」は絶対に譲れない部分です。

最近は、柄を太くして先は細くしたいという要望が多いですが、基本的には受けていません。

「弘光作」銘の竹刀は、古来の先端が柄よりも太い竹刀を元に製作していますので大変丈夫です。

定期的に稽古で使用しても、3年以上も破損しないという声も数多く頂いています。


【責任を持って技術伝承を行う】

技術指導も積極的に行ってきました。

初代「弘光」さんは、「ご飯を食べさせてもらった技術は、後世に残すのが当たり前」と言う考え方の持ち主でしたので、先人に習い今では全国各地から技術指導を求めて来る10名以上の生徒を受け入れています。


私自身体力の低下もあり、現在は「弘光」銘の竹刀製作は午前中に限定しているので、10本程度に限られますが、その分技術指導に時間を宛てています。

近い将来には竹刀製作を辞めて、弟子たちに完全に竹刀製作を任せたいと考えています。


【仕事は追われるな、追いかけろ】

私が日頃から彼らに言っていることが2つあります。

・竹刀作る人は、過剰に稽古をしてはいけない

・仕事は追われるな、追いかけろ

前者は、日頃稽古をしすぎて、竹刀自体を自分好みに作ってしまわないようにしなさいという意味です。

後者は、常に気持ちに余裕を持ち、製作に追われるのではなく技術伝承まで行いなさいという意味です。


職人として良い物を提供することは当然ですが、ユーザーの方々にもその背景やこだわりに興味を持ち、評価をいただけるような関係であり続ければ良いと思います。

西野竹刀製作所の技術が、1日でも長くに続いていってほしいと願っています。



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