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日本武道宮崎

オーナーの多田竜三氏は、旧多田産業(=現・日本剣道具製作所)の創業家にして、高級手刺剣道具の量産化に、たった一人で挑む。
「使用感世界最高」のオリジナル小手「サード」が有名。
いわゆる「良い小手」とされる「外小さく中広く」の形状が特徴。
【サード】小手 ”世界最高の使用感”

旧多田産業ルーツモデル

¥ 53,900

・旧多田産業本流「多田ブランド」
・世界最高の使用感
・軽量、耐久、コンパクト
・選べるタイプ
(総織刺 / 総紺革)

日本武道宮崎 詳細説明

日本武道宮崎 多田竜三氏コメント

-多田竜三略歴-

宮崎県出身

多田産業株式会社(=現・株式会社日本剣道具製作所)を創業した、多田一萬の孫として生まれる。

2007年に「株式会社日本武道宮崎」を設立。

※多田産業株式会社は2011年9月に民事再生法の適用を申請。


【海外から学ぶ】

私は実家が国産剣道具メーカーであり、小さい頃から剣道具(防具)の修理や製作の様子を見ていましたことから、職人さんの仕事を真似するようになり、当時から「多田産業の工場長になりたい」と思っていました。

大学卒業時に「社会に出る前に海外の生活や文化に触れておきたい」という想いがあり、大学の剣道カリキュラムでハンガリーとフランスに海外渡航をすることとなりました。

現地の剣士と稽古を行った際、彼らが使用してる剣道具(防具)に粗悪品が非常に多いことに気づきました。

そこで私は、現地で彼らの剣道具(防具)の修理を手がけました。

そのうち現地の剣道家達の一生懸命な姿に感銘を受け、道場の守衛のような形で、3ヶ月間パリに滞在しました。

そんな中、当時パリで剣道具販売を展開していた「日本武道(Nippon Budo)」から、旧多田産業製の剣道具をパリで展開してみないかとお誘いいただきました。

当時は、日本の剣道具メーカーで海外販売を行っているところも多くなかったので、情報も無く、体制を整えるのは本当に大変でした。

しかし繰り返し足を運ぶことで、少しずつ認知が広がっていき、現在では世界中約20か国に販路を広げることが出来ました。


【「真の国産剣道具」再生への挑戦 】

私どもが開発した「サード」は、旧多田産業の歴史にルーツがあります。

戦後の武道禁止期間、剣道具の需要が無くなったことを反動に、剣道が再開すると、一気に剣道具需要が高まりました。

その中でシェアの拡大を目指した多田一萬は、量産化のため初めて「ミシン刺剣道具」を開発いたしました。

独自の生産方法を開発したため、特許申請を行ったにもかかわらず、模倣業者が爆発的に増えてしまいました。

これを皮切りに剣道具の低価格志向は進み、化学繊維や合成皮革が使用されるようになりました。

私が目指したような「理想的な剣道具」の形は失われてしまい、そこで改めて私は、多田一萬が当初製作していた「古き良き」剣道具を復活させたいと思いました。


【「世界最高の使用感」サード小手】

「サード小手」の型は、もともと海外で偶然出会ったとても古い小手が元となっています。

派手さはないものの、均整のとれたフォルムで、「外小さく、中広く」というまさに理想的な小手の構造をしていました。

布団の構造を研究したところ、手刺しに用いられる「長刺」は、布団に自然なクッションの粒を作り、衝撃吸収性能においても優れていることを改めて確認致しました。

また体へのフィットを考えると、芯材に綿素材は不可欠だと考えました。

このような観点から、手刺布団に綿素材の芯材を使用することで、耐久性を担保しながら、「軽く、体にフィットし、見た目がコンパクト」な小手ができるという結論に達しました。

開発時には、 型を作っては捨てを繰り返しながら、理想の型を模索し、ミシンの動かし方一つから試行錯誤を重ねました。

結果として満足できる小手が出来上がるまで、3年もの年月がかかりました。

この「サード」小手は、現在日本最高品質の小手だと自負しております。

我々のこだわりと、 祖父が見た夢を感じていただければ幸いです。



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