【女性・女子の剣道事情とは!?】

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剣道体験,武道ツーリズム

剣道は、男女共に練習ができる数少ない競技です。
近年では、女子剣道も大いに盛り上がりを見せています。
そこで今回は、世に知られざる女子の剣道事情について詳しく書いていきます。

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|女性の剣道事情

バレーボールやテニスなどでは、女子の試合もテレビ放映等があり、目に触れる機会も多いのではないでしょうか。
その一方、女子の剣道というものはあまり認知されていないのが現状でしょう。

男子と異なる点、更に女子剣道の特徴などについて解説していきます。

男女の試合が別れるのはいつから?

男子の部と女子の部が、試合で分かれ始めるのは基本的に中学校からです。

小学生の間は、男子と女子が一緒に試合を行います。
男子と女子の体格差が少なく、全国大会の上位チームにもかなりの数の女子選手が出場しています。

中学生以降は対格差も出てくるため、多くのの中学校大会や市民大会では男女分かれて戦うことになります。
ただし、道場連盟主催の大会は、女子の部がないため、中学生においても男女混合チームで戦います。

男女別大会に伴い、中学生用の竹刀(3.7尺)からは、男子用と女子用で規定重量が異なります。

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道場連盟の大会では、中学生でも女子の活躍が目立つ。
画像出典:全日本道場連盟

高校・大学の女子剣道事情とは?

高校、大学に進学すると、部内戦などを除けば、男子と女子が戦うことはありません。
この頃には、男女での体格差や筋力差も大きく、間合いも異なることから、女子剣道特有の動きや技などが顕著にみられます。

例えば、女子は男子程ふくらはぎの筋肉もつかないので、あまり遠くから跳ぶことはありません。
じりじりと間合いを詰め、相手が動いた瞬間をとらえる出端面や出端小手が有効的です。

更に女子は男子よりも手首が柔らかいため、手元での返し技や小手技が得意な選手が多い傾向にあります。
その一方、鍔迫り合いの状態から腕の力で相手を崩したり、押し込んだりすることはあまりありません。

男子が知らない女子剣道あるある

女性の剣道事情は、男性にはわからない部分も多数あります。
その一部をご紹介します。

・徹底した臭いケア

剣道の稽古後は、手や身体から強い臭いが発せられます。
小学生のころはあまり気にしていなくでも、中学・高校と思春期を迎えてくると、稽古中や稽古の帰り道に臭いが気になり始めます。

臭いケアのため、小手に石鹸ボールを入れてみたり、消臭スプレーを大量にかけてみたりと、臭いケアをし始めることになります。

・剣道が強さ≒格好良さ

剣道という競技性、また剣道具を装着して顔が見えないという特徴から、「剣道が強い男子が格好良く見える」というものがあります。

剣道女子の目線からすると、剣道が強いというだけで男子は3割増しで格好よく見えます。

・髪の毛が短ければ短いほど強い?

女子の強豪校には、短髪(ショートヘア含む)のチームが多いのも特徴です。

今では変わりつつありますが、部のルールで短髪の学校もあります。
また、学生以外でもショートヘアの女性剣士が多いのは、面をかぶる際に邪魔であったり、後ろから見たときに長い髪が垂れていると、あまり格好良く見えないというのもあります。

現在では過剰な短髪は少なくなりましたが、そんな強豪校を見て「髪の毛の短さと強さは比例する」という仮説を立て、髪の毛を切ったりするケースもありました。

当然ですが、一切そんなことはありません。
過剰なルール強制に対しても、是正できる世の中になってきているのも、学生にとっては非常に良い傾向でしょう。

全日本剣道連盟
日本代表女子チームにも、ショートヘアの方が多い。
画像出典:全日本剣道連盟公式flickr

|女子の強豪中学

ここからは、学校カテゴリごとに強豪校をご紹介したいと思います。
多くの強豪校は、全国の強豪選手を集めますので、中学校から親元を離れ越境する選手も少なくありません。

燕中学校

燕中学校は新潟県燕市にある公立中学校であり、女子剣道部は全日本中学校剣道大会(全中)において、幾度も優勝を飾っており、まさに中学女子剣道界の王者と言えるでしょう。
多くの女子剣士が全国制覇を達成するためこの燕中学校に入ります。

住所:新潟県燕市秋葉町4-8-71
電話:0256-63-4075
公式サイト:http://www.tsubame-city.ed.jp/tsubame-j/

画像出典:新潟県央情報交差点

潮田中学校

潮田中学校は神奈川県にある県立中学校であり、男女ともに全国トップクラスの実力を誇っています。

2019年に東奥義塾高校で全国制覇を果たした杉本選手などは、この潮田中学校出身であり、卒業生も第一線で活躍しています。
また、神奈川県には、全中優勝経験のある都田中学校などもあり、まさに剣道激戦区と言えるでしょう。

住所: 神奈川県横浜市鶴見区向井町4-83
電話: 045-521-3535
公式サイト: https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/ushioda/

画像出典:タウンニュース

|女子の強豪高校

高校は中学と比べ、さらに越境する剣士が多く強豪校には全国から多くの生徒が集まります。
また、身体も大きく成長し技術面においても中学生とは一線を画します。

高校では中学校と異なり、攻め合いなどの技術がなければ勝ち上がることができません。
そこで、中学校で活躍した剣士は、良い指導者を求め越境するのです。

中村学園女子高校

中村学園女子高校は現在、高校女子剣道のトップの実力を誇る高校です。
平成28年度にインターハイを初めて制し、そこから数多くの全国大会で優勝をしています。

また、中村学園女子高校は日本を代表する選手を多く輩出しており、第17回 世界剣道選手権大会では妹尾選手が当時高校三年生ながら、個人戦で3位に入賞するという快挙を達成しました。

そして、福岡県には他にも全国大会優勝経験のある筑紫台高校や、福岡第一高校など、全国トップクラスの高校がひしめき合っておりその中で勝ち上がり毎年インターハイで活躍を見せる中村学園女子は、真の強豪校と言えるでしょう。

住所: 福岡県福岡市城南区鳥飼7-10-38
電話: 092-831-0981
公式サイト: http://nakamura-njh.ed.jp/

画像出典:LET’S KENDO

東奥義塾高校

東奥義塾高校は、青森県にある私立の高校であり、ほとんどの生徒が親元を離れ、越境しています。
越境して生活する生徒は、東奥義塾高校の顧問である伊藤先生の寮に入ることになります。
ここでは、部員が集団生活を通して絆を強め、人間性を磨きます。

このように、東奥義塾高校では、剣道の技術はもちろん、人として重要なことを学ぶことができるのです。
インターハイでも、毎年優勝候補筆頭として注目されています。
高校の実績はもちろん、卒業した後多くの選手が第一線で活躍しています。

住所: 青森県弘前市大字石川字長者森61-1
電話: 0172-92-4111
公式サイト: http://www.gijuku.ac.jp/

|女子の強豪大学

大学は推薦制度が充実しているため、各地域の強豪選手が集まります。
また高校とは異なり、大学は学生主体で、指導者があまり関与しないところも多いため、自分で考えて稽古を出来るような学生が全国的にも活躍します。

その分、互いに切磋琢磨し、大学全体としてレベルが上がっていきます。

筑波大学

筑波大学は旧名東京教育大学と言い、その名の通り卒業後は指導者や学校教員を目指す者が集結します。
中学・高校と剣道を続けてきて、大学卒業後も剣道を続ける前提の学生が多いので、それだけ剣道にかける思いも強く、経験も豊富です。

監督や師範陣にも全国制覇経験のある猛者たちが名を連ね、ライバル・指導者ともに最高の環境が整っています。

竹中美帆選手は、大学在学時の2018年世界大会において日本代表選手に選べれ、輝かしい活躍をしました。
歴代の代表チームメンバーにも、筑波大学出身選手は数多くいらっしゃいます。

住所: 茨城県つくば市天王台1-1-1
電話: 029-853-2111
公式サイト: http://www.stb.tsukuba.ac.jp/~kendo/

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明治大学

明治大学は、強豪大学がひしめく関東地区においても圧倒的な実力を誇っています。
推薦制度も充実しており、毎年高校時代に実績を残した選手が入ってきます。
そのため高校時代に全国大会で活躍した選手も、レギュラーになれないことも多く、レベルの高さと選手層の厚さで知られています。

2018年の世界剣道選手権では、当時大学3年生の小松選手(東奥義塾出身)が日本代表選手に選出され、翌年2019年の全日本女子学生剣道選手権大会では優勝を果たしました。
同大会では、4年の藤崎選手(島原高校出身)が3位、2年の山﨑選手(中村学園女子高校出身)は2位に入賞するなど、ベスト4のうち明治大学の選手3名が入賞する快挙を達成しました。

住所: 東京都杉並区永福1丁目9−1
電話:  03-5300-1127
公式サイト: http://meiji-kendo.info/

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|有名な女性選手

社会人になると、多くの女子剣士は一般企業に就職し、実業団チームで活躍します。
一方で警察や教員として奉職し、第一線で剣道選手として活動する方もいらっしゃいます。
女性剣道家として、第一線で活躍する選手をご紹介します。

鷹見由紀子

阿蘇高校時代、清和大学時代にそれぞれ全国制覇を経験し、日本代表でも長年活躍なさった名選手です。
2009年、2012年、2015年世界剣道選手権日本代表に選出され、個人優勝1回、3位1回、団体優勝1回を果たしました。

比較的小柄ながら、前に出ても引き技でも一本を取れる技の多彩さが特徴です。
長年女性剣道回を牽引し、現在は順天堂大学で後進の指導を行なっていらっしゃいます。

参考記事:【本質にこだわる】 ’09 ’12 ’15世界剣道選手権日本代表 鷹見由紀子

鷹見由紀子
鷹見由紀子氏

山本真理子

山本真理子選手は大阪府警の特別訓練員(特練)に所属しており、長年女子剣道界を牽引してきた選手です。

圧倒的なフットワークと、綺麗で正しい剣道で、全剣道女子が憧れる存在です。

全日本女子剣道選手権では3回優勝を果たし、世界剣道選手権団体優勝3回、全国警察剣道大会優勝5回を数えます。(2019年現在)

山本真理子選手
画像出典:全日本剣道連盟

松本弥月

松本弥月選手は、神奈川県警に所属し、世界剣道選手権大会で個人戦2連覇を果たした、女子剣道界の中心選手です。

実績から分かるように、今まさに旬の日本女子剣道界のトップの選手であり、長身を生かしたダイナミックな剣道が特徴的です。

第58回全日本女子剣道選手権大会 決勝 山本 真理子 – 松本 弥月
動画出典:全日本剣道連盟

|女性剣道を盛り上げよう

剣道は、世界でも珍しい男女一緒にできる生涯スポーツです。
また世の中の流れもあり、学校を卒業したり、出産を経たりしても剣道を続ける方も増えつつあります。

今回紹介した選手などは、第一線で活躍する選手ばかりです。
女性剣道家の皆さんは、是非彼女らの剣道を参考にしてみてください。

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