実戦解説!【剣道の間合いと攻め方】

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今回は、剣道の間合いと攻め方についてまとめていきます。
攻め方、間合いなど、皆さん誰しもが一度は悩んだことがあると思います。
どれだけ基本技は反復練習で習得できますが、間合いや攻め方は実際の立会の中で学んでいくことが多いでしょう。

基本的な攻め方と、今日から使える実戦的な攻め方、また間合いについて記載していきます。

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|剣道の「攻め方」

剣道の攻め方は限られたものではなく、その種類は無限にあります。
自分から仕掛けていく攻め方はもちろん、相手によって攻め方を変えたり、相手にわざと攻めさせ、利用する攻め方なんかもあります。
今回は基本的な攻め方、実用的な攻め方をまとめていきます。

自分から仕掛ける攻め方

攻め方としては、最も基本的なものです。
その中でも今回紹介するのは、相手の竹刀を利用する攻め方です。
相手と構え合っている状態(=相手が崩れていない)では、なかなか打つことはできません。

上記の状態のまま、無理に打っていくと、反対に返し技や出頭を打たれてしまう危険もあります。
そこで、相手の竹刀を利用し、隙を作ることが重要です。

・実例

表から相手の竹刀を押さえると、相手が竹刀を中心に戻そうと反発してきます。その時、小手に隙が生まれます。
また表を押さえて相手の竹刀が反発してくることで、小手だけではなく、裏の面にも隙が生まれます。

相手によって隙の生まれ方などは異なるため、相手と稽古、試合をする中で特徴を見極めて技を出していくことが重要になります。

このように、相手の竹刀を利用し攻めることにより、技に厚みが増します。

参考記事:【剣道家が実践すべき2つのポイント】’15WKC日本代表 村瀬諒(1)

相手の竹刀を押さえることで、反発を生み、隙を作る。
画像出典:へたくそ剣道理論ブログ

相手を利用する攻め方

剣道には「後の先」という言葉があります。
これは相手に攻めさせ、相手を利用して打つということです。
これを実践するためには、相手の手の内を熟知している必要があります。

相手に技を出させるには、相手が打ちたいという気にさせなければなりません。

・実例

例えば、手元を浮かせれば、相手は小手に来る可能性が高いでしょう。
そして小手が来た時、その小手を抜いて振り上げれば、相手に隙が生まれ、かつ自分は打つ準備ができている状態になります。

また、間合いに入り相手が相面を狙おうと面を打って来るのに対し、胴を狙うという技もあります。
そこで重要になるのは、攻めて誘う時に相手に本当に面が来るように思わせることです。

相手を利用する攻め方においては、相手が来るのを待つのではなく、相手が打つように仕向けることが重要となります。

参考記事:【剣道の真髄を追求する】伊田テクノス剣道部 橋本桂一

橋本桂一,剣道,七段戦,井田テクノス,埼玉
「相気」からいかに相手を引き出すかが鍵。
※写真は全日本剣道選手権での橋本桂一七段。

|剣道の間合い

剣道はただ打つだけではなく、先ほど紹介した攻めや、間合いが非常に重要になってきます。
間合いを把握すれば、より相手を打てるようになり、また打たれることも少なくなるでしょう。

間合いは攻めと同様、稽古や試合などの実戦の中で身につけていくほかありません。
この記事では、基本的な部分と実戦的な部分の両方を紹介していきます。

打突の間合い

間合いを把握せずに攻めると、逆に返し技や出鼻技を打たれてしまうリスクがあります。
そこで、自分が打突に行くまでの間合いを把握して攻めることが重要となります。

打突できる間合いは、人によっても異なります。
一般に、身長が高い人はより遠間から打突をすることができます。
遠間では、相手の技が当たりにくいため、比較的有利に展開することができます。

しかし、むやみに打ち込んで行けば、返し技を打たれる可能性が高くなります。
あらかじめ技を散らして、相手の意識を分散させたり、相手がこの間合いなら大丈夫であろうと気を抜く瞬間を作ることが必要となります。

そういった状況を作った上で、自分が打てる間合いであれば、一本を取れる大きなチャンスとなります。

逆に身長が低い人は、遠間からは打突できない一方、近い間合いでは素早く打突に入ることができます。

この場合、自分から攻めて間合いを詰めることで、打突のチャンスが生まれます。
この時に、相手が意図しないタイミングで間合いを詰めるか、相手が対応できないスピードで間合いを詰めると、大きななチャンスが生まれます。
また、間合いを詰めるところで相手が焦って打突をしてくるようであれば、返し技や出鼻技のチャンスとなります。

このように、いずれのパターンにおいても、自分が打突をできる間合いを把握した上で、相手にも打たれにくいシチュエーションを作ることが大切です。

参考記事:【対人感覚こそ剣道の本質】筑波大学剣道部男子監督 鍋山 隆弘(2)

第62回 全日本東西対抗剣道大会 男子16将戦 彌永 政美 -  鍋山 隆弘
第62回 全日本東西対抗剣道大会男子16将戦 彌永 政美-鍋山 隆弘
画像出典:全日本剣道連盟 公式Youtubeチャンネル

守勢での間合い

実際の試合においては、守らなければいけない場面というのは必ずやってきます。
その時に間合いを把握していないと、守りきることはできません。

守勢の場面では、中途半端な間合いが一番危険です。
相手が打てない遠い間合いか、引き技しか打てない近い間合いのどちらかを維持するようにしましょう。

単に後ろに下がって遠間を維持すると、相手にプレッシャーがかからず、相手が技を出しやすい状況になることから、時間が経つにつれて苦しい状態になります。

そこで、タイミングを見て間合いを詰めることも重要になってきます。
相手が打ってこれないタイミングを見計らって、一気に間合いを近間まで詰めることで、相手の打突の選択肢を奪うことができます。

このように守勢の時でも、間合いの駆け引きをすることによって試合をコントロールすることができます。

極端な防御体制として、度々議論となる”三所隠し”。
画像出典:剣々学々

|攻めと間合いは剣道の醍醐味

いかがだったでしょうか。
剣道とは、ただ基本技を練習していれば勝てる競技ではありません。
実戦経験を積む中で、間合いや攻め方を学んでいき、頭と身体で覚えることが重要です。

今回紹介した攻め方、間合いは基本的なものであり、意識すればできるものばかりです。
この他にも、相手との攻防のパターンは無数に存在します。
自分に合った攻め方や間合いを、稽古の中で探していくと良いでしょう。

間合いと攻め方を理解すると、剣道の幅が広がり、今より剣道が楽しくなることでしょう。

「自分だけの剣道」を、稽古の中で追求してみてください。

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