【社会に必要とされる人材を育てる】 関東学院大学剣道部総監督 大塚博昭

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▼チームインタビュー▼

 

社会に必要とされる人材を育てる

〜関東学院大学剣道部総監督 大塚博昭〜

 

(以下 KENDO PARK=KP    大塚博昭=大塚)

 

|生徒との密なコミュニケーション

KP:

関東学院大学の学生を指導して、20年とお聞きしました。

 

 

大塚:

コーチ、助監督を経て監督となり本年度から総監督という立場で生徒を指導しています。

 

期間にすると長いようですが、20年経った今でも毎日が勉強です。

 

 

KP:

学生指導専用の「剣道ノート」をつけられているそうですね。

 

 

大塚:

指導を始めた時からつけているので、もう何冊目なのかもわからないです。

 

私生活のことから、練習メニュー、部内の人間関係まで気になったことは何でも書いています。

思いつくままに書いているので、内容は私にしかわからないかもしれません。

 

関東学院大学剣道部監督大塚博昭

監督に就任してから、ずっとつけているという剣道ノート。

 

KP:

学生との付き合い方は、どのようになさっているのですか?

 

 

大塚:

大切にしていることは二つあります。

 

ひとつは「社会に出てから必要とされる人材」となるよう、常に考えて指導しています。

 

日頃の生活で言えば、それこそ挨拶の部分から部員間のコミュニケーションに至るまで、生徒たちと直接話します。

例えば、SNSの使い方なんかも話したこともあります。

その際は、「大事なことは会って顔を見て話しなさい」と指導しました。

 

このように、社会情勢にもあわせて指導内容もアレンジするようにしています。

 

もう一つは、「生徒の主体性を引き出す」ことです。

 

大学生というと、子供ではないですが大人でもないというところです。

高校では先生に言われていたことが、大学では言われないので、その分自己を律していく必要があります

 

その中でチームとして、そして個人として如何に目標に向かっていくかを引き出せればと考えています。

 

 

KP:

具体的にはどのように指導なさっているのですか?

 

 

大塚:

例えば稽古メニューであれば、試合日から逆算して週単位で決めるようにしています。

 

実は過去に、完全に学生に稽古を任せたことがありました。

その結果、授業等で必ずしも毎日同じ人間が指揮をとるわけではない中で、稽古に参加している者が、思いつきのメニューでただ稽古を行っていました。

 

学生自身が稽古を考えること自体は良いのですが、そこに「プロセス」がないと全く意味がありません。

そこで現在は、こちらが道筋だけ示してあとは生徒が具体的なメニューに落とし込むというスタイルをとっています。

 

女子は本年(2017年)全日本女子学生優勝大会にてベスト16進出。

 

|かかる気持ちが強すぎる”ということ

KP:

生徒の反応はいかがですか?

 

 

大塚:

なかなか簡単ではないですね。

 

高校までしっかりと剣道に取り組んできている生徒が多いので、ある程度はこなせてしまう反面、「こうしたいのですが先生いかがでしょうか?」と提案してくる生徒はまだまだ少ないです。

 

それは剣道の面でもそうですし、学校生活や進路等も含めて言えると思います。

やはり「先生に言われたことを愚直にやる」という、高校の部活動までのスタイルから脱却するのは、簡単ではないと感じています。

 

 

KP:

とはいえ関東学院大学は、毎年安定した成績を残しているように思います。

 

 

大塚:

決してそんなことはありません。

 

最近学生には、「かかる気持ちが強すぎる」と言っています。

今の学生は本当に真面目ですし、稽古も一生懸命頑張っていますが、なかなか“化ける”ところまでは行きません。

 

それは先述のとおり、「プロセス」や「準備」の部分が不足しているからだと考えています。

ただ単にがむしゃらにやっても、ある程度は勝てると思いますが全国のトップチームには勝つことはできません。

 

勝つためには「如何に打つか」だけではなく、時には守ること、もしくは繋ぐこと等も必要な要素ですし、打つためには「技前」のやるべきことをしっかり行う。つまり「準備力」です。

 

相手と対峙したら、誰だって皆頑張ります。

蹲踞をして立ち上がりそこから「よし」では遅いわけで、準備及び技前にやることをきっちり行い、相手に「かかる」のではなく相手の変化に対応するように心がけるということです。

 

その意味で、「かかる気持ちが強すぎる」と言っています。

 

関東学院大学剣道部監督大塚博昭

大塚総監督自ら、生徒と同じ稽古メニューをこなす。

 

 

KP:

学生たちを拝見していると、学年関係なくとても和気あいあいとした雰囲気ですね。

 

 

大塚:

組織として仲が良いのはとても良いと思います。

一方で学年を跨いだ「師弟関係」のようなものは、希薄になっているかもしれません。

 

決して学年が上か下かは関係ないですが、部員同士が厳しく指摘し合う部分がもっと出てくると良いと思います。

 

 

KP:

試合前に行っていることはありますか?

 

 

大塚:

必ず出陣式を行うのですが、そこでチームとしてのテーマと、個人のテーマを公言させるようにしています。

 

自主性を引き出す意味でも、自分の言葉で課題や目標を口にすることはとても大切だと思うからです。

 

関東学院大学剣道部

全体練習後も、自主練に励む生徒が多数見られた。

 

KP:

関東学院大学は、TBS系列「体育会TV」への出演など、新しいことへの取り組みにも積極的な印象があります。

 

 

大塚:

体育会TVへの出演自体は、学校にオファーがあったものを部として受けただけなのですが、そのほかにもHPをリニューアルしたりYouTube動画を撮影したりと、部のプロモーションに繋がることは積極的に行うようにしています。

 

道場も2016年の9月に建て替えていただいたばかりなので、環境としてもかなり整っていると思います。

ぜひ多くの生徒に関東学院大学剣道部へ来てもらいたいです。

 

▼TBS系列「炎の体育会TV」出演時▼

TBS系列「炎の体育会TV」 関東学院大学剣道部

出典:TBS系列「炎の体育会TV」

 

KP:

今後の目標を教えてください。

 

 

大塚:

試合実績としては、色々と目指す目標はありますが、それ以上に学生たちに「剣道をやっていて良かった」と思ってもらえるような指導をしていきたいと考えています。

 

その結果として、諸大会で良い結果が出せれば嬉しいですね。

 

 

運営から:

生徒指導において、「社会に通用する人材」を育てる目的意識を強く感じました。

生徒に徹底的にコミットする大塚先生の姿勢は、生徒との付き合い方が難しい時代において本当に貴重な存在ではないでしょうか。

 

今後の関東学院大学剣道部のご活躍を、心より祈念しております。

 

 

▼関東学院大学剣道部公式HP

 

▼関東学院チャンネル剣道部紹介動画

※動画は旧剣道場です。現在は新剣道場(2016年竣工)にて稽古を行っています。

 

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