夏本番！暑さを乗りきる【剣道アイテム】10選

酷暑が続く昨今、しっかりと暑さ対策をして稽古に臨まないと、命に危険を及ぼしかねません。
また夏の剣道は匂い対策や、通常以上に道具の管理が必要となります。
そこで、今回は、暑さを乗り切るオススメ剣道アイテムをジャンルごとに紹介していきたいと思います。

|夏用アイテム①【ジャージ道衣】

道衣といえば綿素材のものが主流ですが、ここ数年ジャージ素材の道衣も多く出回るようになりました。
綿道衣と異なり、通気性・速乾性が非常に良いジャージ道衣は夏の稽古に持ってこいの優秀な剣道アイテムです。
以下、ジャージ道衣について詳しく説明していきます。

ジャージ道衣の利便性

ジャージ道衣とはジャージ素材で作られた道衣のことです。
ジャージ道衣の中にも表面がツルツルのもの、綿道衣に似せられてザラザラしたものなどいくつか種類があります。
値段は一着5,000円～9,000円ほどで、綿道衣に比べるとお手ごろな値段と言えるでしょう。
夏の稽古にジャージ道衣をお勧めする理由としては、大きく2つあります。

1つ目は通気性が非常に良く、体温を効率的に逃すことができる点です。
綿道衣は分厚いため、道衣内に一度熱がこもるとなかなか外に逃げていきません。
その点、ジャージ道衣は通気性が抜群の為、猛暑の中の稽古でも比較的快適に動くことができます。

2つ目は洗ってもすぐに乾く点です。
夏の稽古ではどうしても毎回の稽古後に洗濯が必要になります。
週５～７回の頻度で稽古する学生剣士にとっては次の稽古で使う道衣を確保することは常に悩みの種です。
ジャージ道衣であれば、洗濯してから乾くまでに1日かかりません。
ジャージ道衣を2枚ほど持っておくだけで、毎回乾いた道衣で心地よく稽古をすることができます。

このようにジャージ道衣は夏の稽古で優れた効力を発揮します。
しかし生地が薄いため打突を外されると痛い、冬は寒いなどのデメリットもありますので、綿道衣と共に上手く使い分けて使用すると良いでしょう。

|夏用アイテム②【洗える防具】

夏の稽古で悩まされるのは暑さだけではありません。
防具の匂いも夏に私たちを最も悩ませるものの1つといえるでしょう。

なぜ防具が臭いのか。
それは道着や袴と違い、洗うことができないからです。

しかし最近、剣道家の常識を覆す画期的な防具がついに登場したのです。
それは「洗える防具」。
以下、「洗える防具」について詳しく説明していきます。

洗える防具の利便性

今回特におすすめしたい防具は松勘工業さんの「活人」です。
活人の防具は小手、垂れ、面の内輪が自己洗濯可能であり、防具一式をほぼ丸洗いすることが出来ます。
このように洗濯を可能にしている秘訣は防具全面にジャージ素材を使用している点にあり、通気性・速乾性も従来の人工皮革仕様に比べて格段に優れています。
値段も通常の防具と比べても決して高くありません。
新しく防具の購入を考えている方は、夏の猛暑の中での稽古も見据えて、洗える防具を検討してみてはいかがでしょうか。

松勘工業【活人】

豊富な商品ラインナップを揃える大手剣道具メーカーです。
スポーツブランドのプロモーションを手がけていた、安藤慎吾社長による独自の商品戦略が特徴です。
剣道家の永遠の課題である臭いの問題を解決する、“洗える防具”です。（面は内輪のみ、胴は除く）
特に練習量の多い選手には、練習用セカンド防具として重宝するであろう一品です。

【無二】最上級”洗える防具” 面

名古屋の大手メーカー安信商会による、フジダルマブランド剣道具です。
これまでの「洗える防具」と違い、化学繊維でありながら見た目の高貴さに徹底的にこだわっています。
十字刺により、クッション性と見た目の高貴さを実現しています。
ポリエステル素材により、一層クッション性を高めています。

【彰”SHO”】東京型洗える小手

東京型小手製作の大名人と言われた、「宮下悟道」の技術をベースに、オリジナルの仕立てで製作しています。
裏地にテトニット、手の内にミクロパンチ、全体にジャージ素材を使用し、洗濯可能性及び圧倒的速乾性を実現しています。

洗える防具の代用

画期的な洗える防具ではありますが、値段や見栄えの問題からやはり従来の防具の方がいいと考える方も少なくないでしょう。
そんな時は是非、顎当て・小手下を使用してください。
顎当ては面の顎の部分に被せる布で、小手下は小手を装着する前に着ける手袋です。
この二つを使用することで、面と小手の匂いはかなり改善されます。

また、同時に防具の持ちも直接着用するより長くなります。
どちらも500円前後で購入することができ、洗濯も毎回の稽古後にできるので、非常に便利です。
是非、検討してみてください。

|夏用アイテム③【防臭アイテム】

夏の稽古において、剣道着の着回しは大きな課題です。
また小手も、夏場はローテーションが大変な部位の一つです。

近年はジャージ道衣やジャージ防具、テトロン袴等、速乾性の高いものも多いですが、それでも合宿等では洗濯と乾燥が追いつかないことがあります。
そのような際に、剣道具の乾燥を早める吸水性アイテムも販売されています。

剣道着乾燥グッズの利便性

剣道着の生地が傷むため、安易な乾燥機使用はあまりオススメできません。
そこで記事を傷めないように自然乾燥をベースとしながらも、独自の吸水性で乾燥を早めてくれます。

【吸湿ZERO（小手用）】

吸湿ZERO（道衣用）

抗菌作用のある防具【Aquas/アクアスS1】

長崎県の大手剣道具メーカー「三恵」製で医療現場で使われる素材と同レベルの高い制菌力を持った素材を用いた、超抗菌防臭タイプのAquasシリーズです。
高い制菌力を持つ特製ニット生地を使用しており、使用場面を選ばない8mmスタンダードモデル。
ヘリ人工皮革を使用しています。

【Aquas/アクアスS1】超抗菌セット（胴有・無）

|夏用アイテム④【アンダーウエア】

夏用アイテム4選、最後に紹介するアイテムは「アンダーウエア」です。
剣道着の中に速乾性の専用アンダーウエアを着ることで、着ない時よりも発汗時の体温冷却を促進することができるアイテムもあります。

アンダーウエアの利便性

現在、メジャースポーツを中心にあらゆる競技DEアンダーウエアは活用されています。
それは、発汗時の体温調整のみならず、筋肉の細かい振動を抑え、無駄なエネルギー消費を減らす効果があるためです。

剣道においても、剣道の動きに即したアンダーウエアが存在します。

剣道用【BAKアンダーウエア】上下セット

快適に夏の稽古を乗り切ろう！

夏の暑さは、全剣道家の敵と言えます。
空調設備のある道場で稽古できれば申し分ないですが、そのような恵まれた環境で稽古できるとは限りません。
特に、防具を付け始めたばかりの子供たちにとって夏の暑さは本当にしんどいものです。
そんな子供たちが剣道を嫌いにならないためにも、今回紹介した剣道アイテムを役立てて頂ければ幸いです。