剣道のもう一つの魅力である、「武道文化としての側面」について書きたいと思います。
早速ですが、一つ質問です。
「剣道の文化について、何も知らない人に30分間語ってください」
と言われたら、皆さんは何の話をなさいますでしょうか?
|剣道について、知らないことは意外に多い
先日剣道の魅力の一つとして、「老若男女が一緒に戦える、日本の生涯スポーツ」ということについて書きました。
今回は「剣道の文化について、何も知らない人に30分間語ってください」という問いについて考えます。
ちなみに私は高段者でも教授でもございませんので、少し違った側面から考えます。
・礼式の話
・ガッツポーズしたらポイントを取り消される話
・「打って反省、打たれて感謝」の話
・伝統工芸としての防具の話 等々
「正しい剣道」や「剣道はスポーツではなくて武道だ」といった議論はよく耳にしますが、実際に剣道を知らない人に伝えるのは、極めて難しいと思います。
私は、時々剣道を知らない方(主に外国人旅行客ですが)に、剣道のことを話す機会があるのですが、その度に「実は知らないことがかなり多い」ことに気付かされます。
以下が私が答えに詰まった質問の一部です。
・蹲踞って何でするの?
・座礼をするとき、なぜ手で三角形をつくるの?
・黙想の形は誰が決めたの?なぜ薄眼を開けるの?
・袴のヒダは、何か意味があるの?
・「手刺」ってやつは、機能的に結局何が優れているの?
・藍染って、ほかの染料より何が優れているの?
(色落ちして洗濯しにくいのに・・・)
「改めて言われるとよくわからないな・・・」(私が無知すぎるのもございますが・・・)というのが私の感想でした。
あまりに恥ずかしかったので、後ですぐに調べたのは言うまでもありません。。。。
|発信することで、文化を学ぶきっかけに
ちなみに「剣道の文化を、何も知らない人に30分間語ってください」という問いに、アレック・ベネット先生が世界的トークイベント「TED」で語っていらっしゃいます。
大変感銘を受けましたので、(極めて一方的にですが)こちらに掲載いたします。
【Zanshin — the lingering mind in Budo | Alex Bennett | TEDxMeieki】
KENDO PARKでは”剣道具(防具)”を扱っておりますが、その後ろにある「背景」「文化」「伝統」「技術」等をなるべく「論理的」かつ「客観的」に発信してまいりたく存じます。
結果として「剣道を再定義する!!」ことを目的としております。
引き続きご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。